

学会は1984年11月に創設され、第一回の大会が大阪共済会館で開催されました。学会設立前には研究会として活動しました。小松源助先生、岡本民雄先生、米本秀仁先生のもと着実に発展してきました。私は小松会長の下事務局長として学会発足前の研究会の時代から事務局としてかかわってきました。学会発足の最初の基調講演は「社会福祉実践理論の回顧と展望」というテーマで岡村重夫先生が講演してくださいました。その後重田信一先生、嶋田啓一郎先生、マリオン・ボーゴ先生、岡田藤太郎先生、児島美都子先生、小松源助先生、山崎美貴子先生などの諸先生が基調講演をしてくださいました。
小松源助先生からは日本社会事業大学退職時に多額の寄付をいただきました。それを原資に日本ソーシャルワーク学会学術奨励賞が創設されています。
学会名称も日本社会福祉実践理論学会から日本ソーシャルワーク学会へと変わりました。これを景気にダイレクトなミクロレベルの実践からコミュニティを基盤にしてソーシャルワーク実践、マクロレベルのアドミニストレーション、ソーシャルワークリサーチ、政策提言、制度設計、アドボカシー、ソーシャルアクション、政治的働きかけなどのソーシャルワーク実践がより活性化することを期待しています。
社会福祉制度は国によって異なりますがソーシャルワーク実践については国際ソーシャルワーカー連盟の定義のもと国を超えてスタンダード化する努力が行われています。
無縁社会と言われる現代社会において、子ども虐待、学校で生活課題をかかえる子どもの問題、高齢者虐待、引きこもりなどに対応するソーシャルワーク実践への期待が高まっています。ジエネリックソーシャルワーク、スペシフィックソーシャルワークなどの実践体系の整理と共に、個人や家族、コミュニティレベルでのウェルビーイング促進のためのソーシャルワーク実践を学会が中核になって啓発・普及させていく社会的責任を担っていると考えます。
学会員の積極的な参画とご支援をお願い申し上げます。
日本ソーシャルワーク学会 会長 橋重宏