2024年3月1日
日本ソーシャルワーク学会理事会
なお、今回の役員選挙に際して、被選挙人名簿に誤りがありました。事務局として深くお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう努めて参ります。
]]>スクールソーシャルワーカー(SSW)が学校と協働で取り組み,子どもの問題の悪化を未然に予防する問題予防型の校内支援実践モデルをM-D&D(modified design and development)(芝野2002)を用いて開発した.フェーズ1 では,校内支援と保護者ケース会議に組織的に取り組んできたSSW 10 名にインタビュー調査を実施し,分析の結果から実践モデルのたたき台を作成した.フェーズ2 では,フェーズ1 でインタビュー調査を実施したSSW のうちの4 名に協力を依頼し,ワーキンググループでの協議を経て,実践モデルのデザインを確定し,また,実践マニュアル作成に向けた手順について協議した.最後に,実践モデル開発の包括的な意義,本実践モデルにおける校内支援の視点,子どもと保護者という当事者と取り組む校内支援の実践モデルと実践マニュアルの普及の意義について考察した.
ソーシャルワーク学会誌第47 号17-29 2023 本文(PDF:640KB)
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児童養護施設における性は,性的問題行動が着目され,職員が行う生活の中での子どもの性(生)(以下,性)の育みへの着目が不足している.本研究では,問題とまで発展していない性全般にまつわる事柄も含めた性への職員の考えや対応を把握した.性のあり方を捉えるために,概念的枠組みとして「隠れたカリキュラム」を用い,発生構造を分析した.参与観察と面接により,性は,施設に入所する子ども特有の背景や立場への職員の意識,職員特有の立場,集団養育・施設生活を背景とした「フィルター」を通して語られることが示唆された.それは,性は典型的な枠にはまるべき,避けるべき,躊躇や葛藤が伴い,抑圧され得るとの認識を子どもに与え得る.これらは,被虐待経験等や,措置され施設にて職員に集団養育されているという弱くされた立場を子どもに想起させる.この言説が,性の独自性や多様性の表現を困難とする保護や管理の視点の強化へと繋がると論じた.
ソーシャルワーク学会誌第47 号1-15 2023 本文(PDF:1.08MB)
『ソーシャルワーク学会誌』第47号(2023年12月)に戻る
これらの政策動向は、ジェンダーに由来する構造的な抑圧が存在することを暗に示唆しており、ソーシャルワークにおいてもさまざまな実践課題が想定され、それは特定の分野・領域にとどまらないと考えられます。
本研究セミナーでは、ジェンダーをめぐる近年の政策動向の基本理解と、ソーシャルワークの実践課題の検討を目的として、3人の発題者から話題提供を受け、フロアとディスカッションを行い、実践にむけた示唆を得る機会とします。ソーシャルワーカーや教育研究関係者、ソーシャルワークを学ぶ学生・院生の皆様、広くご参加ください。
2024年3月6日(水)17:00までに参加者ごとに以下のURLから送信してください(Peatix)
申込先 https://peatix.com/event/3811922/view
2023(令和5)年4月よりこども基本法施行およびこども家庭庁が創設された。こども基本法の基本理念において、全てのこどもについて、年齢及び発達の程度に応じ、自己に直接関係する全ての事項に関して意見を表明する機会・多様な社会的活動に参画する機会が確保され、年齢及び発達の程度に応じ、意見の尊重、最善の利益が優先して考慮されること等が明記されている。これを具現化すべく、一時保護を含む社会的養護にある子どもに対する意見表明等支援事業が導入されるなど、新しい動きが注目されている。
アドボカシーは、ソーシャルワークにおいて人々の望む生活を実現するための重要な使命であるとともに、一個人から集団、地域、社会にまでにわたる重層的な取り組みを要する。子どもに対するアドボカシーはどのように発展、定着させていくことができるのか。
2023年度のコラボセミナーは、東京都社会福祉協議会児童部会とのコラボレーションを通じ、今変わりつつある「子どもアドボカシー」、とくに社会的養護にある子ども及びその現場に焦点をあて、「子どもアドボカシー」の現状や課題、今後のあるべき姿について議論したい。
12:30 | 受付開始 |
13:00-13:10 | 開会挨拶 小山隆 氏(日本ソーシャルワーク学会会長 / 同志社大学) |
13:10-14:10 | 基調講演 「子どもアドボカシー」の課題と展望 栄留里美 氏(大分大学 福祉健康科学部 専任講師) |
14:20-16:55 | シンポジウム 各現場の取り組みを通じ「子どもアドボカシー」を考える [登壇者] 早川 悟司 氏(東京都社会福祉協議会児童部会 制度政策推進部長/児童養護施設 子供の家 施設長) 尾崎 ミオ 氏 (NPO法人東京都自閉症協会 世田谷区受託事業「みつけばハウス」代表) 山本 昌子 氏(ボランティア団体ACHAプロジェクト代表) 永野 咲 氏(本学会会員/武蔵野大学) [コメンテーター] 栄留 里美 氏(大分大学 福祉健康科学部 専任講師) 大島 巌 氏(本学会副会長 / 東北福祉大学) [コーディネーター] 木村 容子 氏(本学会理事 / 日本社会事業大学) |
16:55-17:00 | 閉会挨拶 宮田 浩明 氏(東京都社会福祉児童部会 部会長 / 社会福祉法人セント・ジョセフ会理事長) |
日本ソーシャルワーク学会では、「日本ソーシャルワーク学会会則」「日本ソーシャルワーク学会役員選出規程」(同封の『会員名簿』に掲載)に基づき、2023年度役員選挙を実施致します。
つきましては、選挙関連書類をご確認のうえ、役員選挙要領に沿って所定の期日までにご投票くださいますようお願い申し上げます。
それに伴い、日本ソーシャルワーク学会研究倫理指針が一部変更され、また、日本ソーシャルワーク学会研究倫理委員会規程が制定されました。
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