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パーマネンシー保障に向けた児童相談所の実践結果の検討

-援助プロセスと退所統計の変化にみる成果と課題-

福井 充

和文抄録

本報告は,乳児院及び児童養護施設在所児童についてパーマネンシー保障のための家庭復帰,親族養育への移行,特別養子縁組の支援を行った児童相談所の実践(2016 年4 月~2019 年3 月)の評価を目的に,専任係設置(2016 年4 月)前後の援助のプロセスと結果(退所統計等)の変化から実践の成果と課題を検討した.入退所調査に基づき方針を定め,家族参画による目標等の決定,家族交流の把握と促進,親族調査,目標等の定期的な再検討などのケースマネジメントを組織的に充実させた結果,児童養護施設の退所では,家庭復帰と親族養育移行のプロセスで家族参加会議,親族面接が3 倍以上に増え,親族養育移行の割合や在所期間3 年以上における家庭復帰の割合の増加,家庭復帰及び親族養育移行した児童の再通告等割合の減少など一定の成果が示唆された.乳児院の退所では,児童養護施設への措置変更がなくなり,親族養育と里親養育への移行割合が増加した.

ソーシャルワーク学会誌第43 号15-27 2021 本文(PDF:490KB)
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