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不登校の子どものいる母親がエンパワメントに向かうプロセスとその支援

-可視化されにくいジェンダーの課題に着目して-

小倉 明子

和文抄録

 令和6 年度の不登校児童生徒数は35 万人を超え,その対応が喫緊の課題であることは社会の共通認識と言えようが,彼らの母親が「母親規範」というジェンダーをめぐる抑圧を受けやすいことは不可視化される傾向にある.本稿では不登校の子どものいる母親が家庭や学校との関係性の中でどの様な課題を抱えるのかについてインタビュー調査した結果をM-GTA を用いて分析し,いかなるプロセスを経てエンパワメントに向かうのかを明らかにした.そしてフェミニストソーシャルワークの視角から不登校の子どものいる母親支援のあり様として提示している.分析の結果図では母親には「個人としての私」,「家族の中の私」,「社会で生きる私」という異なる次元の狭間に表面化しにくいニーズが存在することを可視化するとともに,その狭間はエネルギーの源泉でもあると見出し,ジェンダーセンシティビティのある支援によって母親はエンパワメントに向かうと結論付けている.

ソーシャルワーク学会誌第52号 1-15 2026 本文(PDF574KB)
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