MENU タップでメニューを表示

研究動向からみた養護者による障害者虐待に関する自治体の取組の課題

野村政子

和文抄録

国内文献を対象とした文献レビューにより,養護者による障害者虐待に関する自治体の取組の課題を検討した.課題を示す10 のカテゴリを同定し,これらを課題が存在する場に着目して4 層に構造化した.この4 層の構造を分析枠組みとして,自治体の実践報告等の資料や高齢者虐待分野の知見を参考に考察し,次の結論を導いた.市町村の課題は,虐待を防ぎ障害者の権利を擁護するという目標を組織内と地域内で共有すること,包括的かつ継続的な支援の実現とそのための組織改革,ソーシャルワークの専門性の確保とそれに必要な人員の配置,組織内外の支援のマネジメント,住民の参画を得た予防と早期発見の取組の充実である.都道府県においては,地域の実情に応じた市町村支援の充実が課題である.今後の研究により,自治体職員に求められる専門性の詳細を明らかにし,自治体における実践モデルを構築することが求められる.

ソーシャルワーク学会誌第45 号13-28 2022 本分(PDF:623KB)
『ソーシャルワーク学会誌』第45号(2022年12月)に戻る

このページのトップへ