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主任介護支援専門員のスーパービジョン実践に関する研究

-成長の要因と実践方法-

小松尾 京子

和文抄録

本研究は、主任介護支援専門員のスーパービジョン実践を明らかにすることを目的としている。主任介護支援専門員の実践環境や背景に着目し、成長の要因と実践方法についてグループインタビューを行った。
その結果、成長の要因として、環境がモチベーションを保つことに影響を与えていた。主任介護支援専門員は事例検討会の経験による言語化を通して、スーパーバイザーとして成長していた。スーパービジョンの実践方法として、自身のスーパービジョン体験を活かし、スーパーバイジーを尊重した対応や支持的な働きかけをしていた。気づきを促すための問いかけを工夫しながら、言うべきことは言う態度をとっていた。その一方で、スーパーバイザーとしての自己の確立は十分でないことが示唆された。
主任介護支援専門員が対人援助の専門職として活躍するためには、日常業務である事例検討会を活用したスーパービジョンの方法論の確立が重要である。

ソーシャルワーク学会誌28:1-11、2014  論文本文(PDF:3MB)
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